午後から、私たちは漁に出かけました。
3時から日が暮れるまでいました。今回も1人で穴を掘ったり、魚を追いかけたり、拾った釣り針を枝の先に結びつけて釣りの雰囲気を味わったり、鍵っ子もびっくりするほどの一人遊びっぷりです。[前回の一人遊びっぷり:タマコ大漁]
日が沈むと暗くなってきて私は心細くなりました。
「早く帰ろうよ」
だんなさんに言うと、投網を抱えた漁師(教師、もしくは私のだんなさん)が東の空を指さしました。
「タマコ、ほら、満月が見えるよ」
そうでした、今日は中秋節です。
振り返ると、まだ明るい東の空。薄い水色が広がっています。
でも私のいるところからは満月が見えません。走ってだんなさんのところまで行き、大きな岩の上に上ると雑木林の上に夕焼け色に染まった満月が見えました。
「おお!ああ、うう、んん?あ?」
よく見ると、満月じゃない。左側がちょっとだけ欠けています。
「満月じゃない!」
なんだか騙されたような気になってプリプリ怒るとだんなさんが優しく言いました。