にゃーにゃーにゃー
ある日の午後。うるさい!と思って玄関のドアを開けるといきなり白い子猫が飛び込んできました。どうやら迷い猫が迷いに迷ってうちの前まで来た模様。ドアを開けたとたんに入ってくるのだからちゃっかりものです。
かわいいです。でもうちは魚を飼っているので猫は飼えません。困りました。
下手な中国語で「白い猫がうちに来ました。お心当たりのある方は私たちに御一報ください」というような内容のはり紙を貼りました。
だんなさんは実家で猫を飼っているので猫には慣れているようです。だんなさんの指示に従って猫のトイレや寝る場所をつくってやりました。エサは最初鶏肉をゆでたのをあげていたのですが、お金がかかってしょうがないのでかつおぶしをご飯にあえたものをあげました。
猫はまだ子供なので、遊んでほしくなるとにゃーにゃーうるさいです。おなかがすくとにゃーにゃーうるさいです。何だかよく分からない時もにゃーにゃーうるさいです。にゃーにゃー鳴かれるたびに「どうしたの?おなかすいたの?ひまなの?」と話しかけて、水をやったり鶏肉をゆでたり大変です。
猫はまるでそれが当たり前であるかのようにだんなさんのひざの上に乗ります。私のひざの上は狭いからか、女に興味がないのか、私にはあまり近づきません。なんか、くやしい。
二日目の夜、一階の外国人教師のところに居候している学生がやってきました。
「ごめんなさい、その猫はうちの先生の猫なんです」
猫は靴の箱に入れられて、家に帰って行きました。