「へえ、日本人なんだ!」
「ラサに行くの?」
「北京に何しに来たの?」
「留学生?」
などと、お決まりの質問をたくさん投げかけられ、それに一つ一つ答えました。みんな、しゃべるの早いよ。日本帰りで中国語がうまく聞き取れないのよ。
彼らは会社の同僚で、仕事で北京へ来ていたらしい。西安まで帰るということでした。
「まあ、とにかく飲め。俺たちの縁に乾杯。」
と、ビール瓶を渡されてしまいました。関口宏の息子状態です。わー、どうしよう?
彼らは陽気でした。牛肉串を「豆腐」と言って渡されたり、いろんなものを「食え、食え」とくれたり、「みしみし」と言われたり、大変でした。とりあえず、「みしじゃなくてめし」だとどうでもいいことを注意したのですが、「方言ではみしなんだ」と変なジョークで切り返されました。
困ったのは、第二次世界大戦についていろいろ聞かれたことでした。私の中国語能力は日常会話しか網羅していないので、難しいことはさっぱり話せない上に、そんな重い質問どう答えていいやら?
「日本で、東条英機は英雄か?」