イソップ物語に「みにくいあひるのこ」と言う話があります。
一匹だけぶさいくなあひるが生まれて、みんなにいじめられるのですが、実は彼は白鳥の子供だったという話です。最後に子供の羽が全部抜けて、美しい白鳥に変身します。
私はカトリックの幼稚園に通っていました。
カトリックの幼稚園ですから、クリスマスには「クリスマス会」が開かれます。メインはキリストの誕生の「聖劇」ですが、他にも歌を歌ったり踊ったり他の劇をしたり、父兄が見に来ておいしいお菓子が出て、一大イベントでした。
偉そうに言っていますが、幼稚園の頃のことですからほとんど記憶がありません。
それなのに一つだけよく覚えていることがあるんです。私の人生を象徴しているからよく覚えているのか、軽くトラウマだからなのかよくわかりませんが、とにかくよく覚えています。
年少組のとき、みにくいあひるのこの劇をやりました。多分、組ごとに分けたお遊戯ではなく、幼稚園全体で一つの劇をやったのだと思います。聖劇並みに大がかりだったのかもしれません。
私はそのときに、なんと主役のみにくいあひる役に抜擢されたのです。まあ、年少組のときですから、少なくとも演技力を買われたわけではないと思います。まるまる太って、おいしそうな北京ダックのような子供だったから選ばれたのでしょうか。
みにくいあひるは最後、美しい白鳥に生まれ変わります。
しかし私の役は「みにくいあひるの子」だけで、白鳥は誰か別の子供がやりました。
なるべくたくさんの子供を劇に出させようと言う先生たちの配慮でしょうが。。。