朝起きると、だんなさんがプリプリ怒っていました。
「昨日の夜、ぷっちーがブンブン飛び回ってうるさかったんだよ。」
どうやら書斎に例のプチヒゲカメムシが侵入していた模様。
「我が家の害虫プチヒゲカメムシ」は名前が長すぎるので省略され「ぷっちー」なる愛称で呼ばれています。愛されています。
「そんなの、夜なのに電気をつけっぱなしで寝るのが悪いんでしょ!」
すかさずぷっちーを弁護する私。ぷっちーは私の親友です。
「夜なのに明るいから、ぷっちーは驚いてブンブン飛び回ってたんだよ。かわいそうに。」
「そ、そうなの?」
ぷっちーの気持ちを的確に代弁する私にだんなさんは恐れおののいたようです。
「朝起きたら俺のコップにぷっちーがついていたから、水で流した。」
「なぬー!?」
なんて血も涙もない男。
「何でそんなことするの?かわいそうでしょう。ぷっちーだけそっとつまんで逃がしてあげてからコップを洗えばいいじゃない!」
「だってぷっちー、俺がつまむと臭い液を発するんだもん。」
確かにぷっちーはもともとそういう虫で、みんなに嫌われているのでした。