真夜中。
私はぐっすり眠っていました。夢も見ていません。そんな深い眠りに何者かが侵入してきました。誰かが外で大声を上げています。
最初は何か分かりませんでした。中国語なのか日本語なのか、日本語のわけないじゃん、ってことすらよく分からなくて、ぼんやり聞いていました。
そのうち頭が覚醒してきました。
話と話の間に機械音のような雑音が混じるのは、その人がトランシーバーと話しているからだと分かりました。
この大学内でトランシーバーを持っている人と言えば「保安」のお兄さんたちです。私は「保安」は夜中も見回りしてたのかと、うつらうつらと思いました。
しばらくすると、話の内容が聞き取れるくらいに頭が鮮明になってきました。
「ここで人が寝ちゃってるんだよ。」