中国人の友達が冬休み前に言いました。
「実家の方に麻糖っていうお菓子があるんだけど知ってる?おいしいからおみやげに持ってきてあげるよ。」
彼の実家は湖北です。あの『不怕辣、辣不怕、怕不辣』の湖北です。しかも「麻」なんていう漢字がついているものですから、私はひそかに『麻辣』な上に甘いという、しょうがせんべいみたいなお菓子を想像していました。
その友達が冬休みがあけて帰ってきました。『麻糖』を持って。
『麻糖』は彼の実家では普通のお菓子。子供の頃はよく食べたけど、今はもう飽きちゃったので食べないそうです。
赤地に金文字で『麻糖』と書いてある中国風味溢れる豪華さの箱に『麻糖』は入っていました。開けると白い箱が四つ詰まっています。その白い箱を開けると銀色のアルミの袋が入っています。がんばらなくたって二袋は入るスペースに一袋しか入っていません。すかすかです。
中国のおみやげって、いっつもそう。見た目はひどく豪華なのに中はすかすかなの。面子が一番大事なのね。
『麻糖』の「麻」は『麻辣』の「麻」じゃなくて『芝麻』の「麻」でした。ごまの黒い皮の部分を取り除き、もち米と砂糖を使ってどうにかし、薄い板状にしたお菓子です。
ごまがたっぷりでぜいたくなのですが、砂糖が多すぎてごまの風味が台無しです。